約8年間のベータ期間を経て、ついに2025年内の正式リリースが決定したハードコアFPS「Escape from Tarkov」。
正式リリース前の最終ワイプが来て新バージョンがアップデートされました。
この記事では、タルコフを快適にプレイするためのおすすめゲーミングPCを価格帯別に紹介し、推奨スペックや選び方のポイントを詳しく解説します。
正式リリース後の新たなスタートに向けて、最適なゲーミングPC選びの参考にしてください。
タルコフの推奨スペック解説

タルコフは、リアル志向のグラフィックや複雑なシステムが特徴のハードコアFPSです。
そのため、快適にプレイするにはある程度のPC性能が求められます。
そこでまずは、タルコフをスムーズに楽しむために必要な推奨スペックについて詳しく解説していきます。
プレイ環境を整えたい方や、これからゲーミングPCの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
公式スペックでは不十分な理由
タルコフの公式サイトでは、以下の動作環境が必要スペックとして公開されています。
項目 | スペック |
---|---|
OS | Windows 7 / 8 / 10(64ビット) |
CPU | Intel Core 2 Duo / i3(2.4GHz以上)AMD Athlon / Phenom II(2.6GHz以上) |
メモリ | 8GB |
グラフィック | DirectX 11対応、ビデオメモリ1GB以上 |
ストレージ | 19GB以上の空き容量 |
しかし、上記の情報は2021年当時のものであり、現在のゲーム仕様とは大きく乖離しています。
ゲームもアップデートが繰り返し行われたためにますます重くなっており、このスペックのまま始めようとしても起動すら難しい可能性があります。
上記のCPUやGPUでは、近年の軽量なオンラインゲームでも動作が不安定になることがあるため、現実的にはこの構成でのプレイはおすすめできません。
そのため、実際のプレイを想定する場合は、当サイトで紹介している実用的な推奨スペックを確認することを強くおすすめします。
実際に必要な推奨スペック
タルコフの快適なプレイ環境としては、以下のようなPCスペックを目安にするとよいでしょう。
項目 | スペック |
---|---|
OS | Windows 10 または 11(64ビット版) |
CPU | Intel Core i5 第12世代以降 または AMD Ryzen 5 5600X以上 |
メモリ | 32GB以上 |
グラフィック | GeForce RTX 4060 または 4060 Ti |
ストレージ | 空き容量 100GB以上 |
最も重要となるCPUとGPUに関しては、大抵のモデルでミドルスペック以上のモデルに採用されているものを選択するのがおすすめです。
タルコフのグラフィック描写は繊細で重いため、GPUにはVRAMが8GB以上のモデルが望ましいです。
CPUに関しては、ここ2年以内に登場したモデルで、ミドルレンジ以上の性能を持つものが適しています。
推奨環境には記載がないものの、HDDでは読み込みが遅くなりがちな点を考慮し、M.2SSDのストレージを選ぶと、マップの読み込みや起動速度にもプラスに影響するでしょう。
CPUとメモリが重要な理由
PCにおけるCPUは、各種演算処理を担う頭脳とも言えるパーツです。
一般的なゲームでは、描画処理を担うGPUに注目が集まりがちですが、タルコフに関してはCPUの重要性も高くなっています。
タルコフでは、CPUのスペックがプレイ中の快適さに大きく影響するため、なるべく性能の高いCPUを選ぶことが重要です。
GPUもまたゲーミングPCにおける中心的なパーツであり、高度なグラフィックス処理を担当します。
タルコフはCPUとメモリに高い負荷がかかるタイトルではありますが、他のゲームを視野に入れるなら、GPUにも一定のスペックが求められます。
GeForce RTX 4060以上のグラフィックスカードを選んでおくと、タルコフ以外のタイトルでも安定したパフォーマンスが得られるため、推奨しています。
価格帯別おすすめゲーミングPC
ドスパラが展開する人気ブランド「GALLERIA(ガレリア)」の中から、価格帯ごとにタルコフを安定してプレイできるおすすめのモデルをご紹介します。
初心者向けのエントリーモデルから、高負荷なゲームや配信にも対応できるハイスペックモデルまで、幅広いラインアップの中から目的に合った一台を見つけてみましょう。
エントリーモデル(10-15万円)
エントリーモデルとしておすすめのモデルは、「RM5C-R46T」です。

項目 | スペック |
---|---|
OS | Windows 11 Home |
CPU | Intel Core i5-14400F |
メモリ | 16GB(DDR5) |
グラフィック | GeForce RTX 4060 Ti |
ストレージ | SSD 500GB |
価格 | 159,980円(税込) |
Intelの第14世代「Core i5-14400F」を採用した、ミドルクラスの構成です。
グラフィック性能にはRTX 4060 Tiを搭載、フルHD解像度であれば平均110fps前後のパフォーマンスが期待でき、タルコフのような重めのFPSも快適に楽しめます。
タルコフはメモリの使用量が多いため、メモリを16GBから32GBへアップグレードするとより安定した動作環境になるためおすすめです。
フルHDでのゲームプレイに特化したスペックで、多くのゲームタイトルにも対応できる汎用性の高いモデルです。
ミドルスペック(15-25万円)
ミドルスペックモデルとしておすすめなのが「XA7C-R46T」です。

項目 | スペック |
---|---|
OS | Windows 11 Home |
CPU | Intel Core i7-13700F |
メモリ | 32GB |
グラフィック | GeForce RTX 4060 Ti |
ストレージ | SSD 1TB Gen4 |
価格 | 209,980円(税込) |
プレイヤーのポテンシャルを最大限に引き出すため、性能面のバランスに細部まで配慮された注目のモデルです。
グラフィックボードにはRTX 4060 Tiを採用しており、ミドルクラスながら高い描画性能を発揮します。
CPUにCore i7 14700F、メモリも大容量の32GBを備えているため、現行の主要なPCゲームであればストレスなく快適に楽しめます。
タルコフのようにメモリ消費の激しいゲームに対しても、この構成なら安心です。
ハイエンドモデル(25万円以上)
ストレスなく高パフォーマンスの環境で遊びたいなら「XA7R-R57T」をおすすめします。

項目 | スペック |
---|---|
OS | Windows 11 Home |
CPU | Ryzen7 9800X3D、7800X3D、9700X、7700 |
メモリ | 32GB |
グラフィック | GeForceRTX5070 Ti |
ストレージ | 1TB NVMe SSD |
価格 | 349,980円(税込) |
GeForceの最新GPU、50シリーズのRTX 5070 Tiを搭載した、ハイエンドモデルです。
CPUにはAMD製を採用し、用途や予算に応じて選べる4種類のモデルを用意。
ラインナップには、ハイエンドのRyzen 7 9800X3Dを筆頭に、7800X3D、9700X、7700と、いずれもゲーミング性能に優れたCPUが揃っています。
中でも、RTX 5070 TiとRyzen 7 9800X3Dの組み合わせは、WQHD以上の高解像度環境でも快適に動作します。
タルコフのような重量級FPS、バトルロイヤル系の競技タイトルでも安定したパフォーマンスを発揮します。
すべての構成が30万円を超えるハイグレード仕様ですが、最も価格を抑えたRyzen 7 7700とRTX 5070 Tiとの相性も良好なため、コスパ重視の方におすすめの構成です。
タルコフ向けゲーミングPC選び方
数多くあるゲームの中でもかなりPCに対する負荷が高いタルコフでは、それに耐えられるだけのスペックを備えたPCを選択する必要性が非常に高くなっています。
そこで、これからタルコフをプレイするためにゲーミングPCの購入を検討している方に向けて、3つの項目に分けてPCの選び方を解説します。
予算で選ぶポイント
タルコフは見た目のグラフィック以上にシステムへの負荷が高く、ある程度パワーのあるゲーミングPCが求められるタイトルです。
そのため、中級者以上のPC構成が必要といえます。
プレイ環境としては、CPU・GPUともにミドル〜ハイエンドクラスのパーツを採用し、メモリ容量やストレージ(SSD)にも妥協のない構成を選ぶことで、安定した動作が期待できます。
このようなスペックを満たすPCを用意する場合、本体だけでおおよそ15万円以上の価格帯になり、モニターやキーボードなどの周辺機器も合わせると、合計で20万円程度の予算を考えておくと安心です。
fps・画質設定での選び方
はじめとするFPSやTPSといったジャンルのゲームでは、グラフィックの美しさやフレームレートの安定性がプレイの質や勝敗に大きく関わってきます。
もし「とりあえず遊んでみたい」「ほどほどに楽しめれば十分」といったライトな目的であれば、10万円台〜20万円台前半のゲーミングPCでも快適にプレイできるモデルが多く存在します。
より滑らかな映像や画質にこだわりたい場合、もう一~二段階上のスペックも検討したいところ。
高解像度・高FPSでゲームを楽しみたい場合には、30万円以上のハイエンドモデルを選ぶことで、長期的にも安心して利用できます。
ドスパラ公式サイトでは、各機種の人気タイトルごとのFPS目安が公開されており、タルコフについても確認可能です。
今回紹介しているPCもすべて対象となっていますので、詳しくはドスパラの公式ページでご確認ください。
デスクトップ vs ノートPC
ゲーミングPCには、大きく分けて「デスクトップ型」と「ノート型」の2種類が存在します。
デスクトップPC | ノートPC | |
---|---|---|
メリット | ・カスタム性が高い・ノートPCに比べコスパが高い・選択肢が多い | ・持ち運びができる・軽量・スペースを節約できる |
デメリット | ・置ける場所の確保が必要・持ち運びは困難 | ・スペックの割に高価・モデルが少なめ |
予算に制限がある場合や、特別な事情がない限りは、デスクトップ型を選ぶのがおすすめです。
最も大きな理由は、同じ価格帯で比較した際に、ノート型よりもデスクトップ型のほうが高性能な構成を組める傾向があるからです。
ノートパソコンは、内部パーツをコンパクトに収める必要があるため、性能を引き上げようとするとコストがかさみます。
そのため、同じ価格で選ぶのであれば、デスクトップ型の方が費用対効果は高く、タルコフのような重めのゲームも快適に動作しやすくなります。
ただ、ノート型には「省スペースで設置できる」「持ち運びが可能」といった利点もあるため置き場所に制限がある方はノート型の導入も検討できるかもしれません。
144fps達成のための構成ポイント
昨今のゲーミングPCでは、144FPS=1秒間に144枚の映像を出力できるスペックが注目を集めています。
高いFPSを出力できれば、滑らかな映像によって対戦ゲーム等で有利になれるのに加え、マウス等の入力も高速で反映されるといった利点もあります。
ここからは、タルコフで144FPSを達成するためのPC構成要件について解説します。
CPU・GPU・メモリの最適バランス
タルコフは快適に動作させるために必要な推奨スペックを満たしていても、おおよそ60FPS程度のパフォーマンスにとどまることが多いです。
それほど高負荷なゲームであるため、144FPSでの快適な動作を目指す方には、以下のスペック構成が一つの目安となります。
CPU | Core i5-14400 または Ryzen 5 7600 以上 |
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GPU | GeForce RTX 4070以上 |
メモリ | 32GB |
ストレージ | SSD1TB以上 |
144fpsでプレイするには、最低でもミドルクラス、安定させるならハイエンドクラスのゲーミングPCが必要となります。
フルHDで画質を落とせばこの構成でも現実的な範囲ではありますが、WQHDや4K解像度でのプレイを検討している方には、より高性能な構成がおすすめです。
Core i7やRyzen 7クラスのCPU、そしてGeForce RTX 4070 SUPER以上のグラフィックボードを搭載していれば、高解像度でも快適にプレイできるでしょう。
ストレージとマザーボード選び
タルコフはマップごとにデータを読み込む仕様になっているため、ストレージはSSDの使用がほぼ必須、特にNVMeタイプのSSDを導入することが強く推奨されます。
加えて、意外と見落とされがちなのがマザーボードの選び方です。
デスクトップ向けマザーボードは、グレードに応じて性能や機能性が異なり、上位から順にZ790()>H770(H670)>B760>H710といった構成です。
RTXクラス以上のグラフィックボードを搭載し、タルコフのような重量級タイトルを快適にプレイしたい場合、H710やH610といったローエンドモデルは性能面でバランスが悪く、おすすめできません。
コストパフォーマンスを重視する場合は、IntelであればH770やB760、AMDであればA520・B550・B650といった中位グレードのマザーボードでも問題なく動作可能です。
なお、144FPSを安定して出力したいという方には、Zシリーズのマザーボードを選ぶという選択肢も良いでしょう。
よくある質問
最後に、タルコフのゲーミングPCを選ぶうえでよくある質問に対して回答していきます。
PCの構成やFPSに関連する話は質問としてよく出てきやすいため、疑問を解消するのにぜひお役立てください。
タルコフで120fps張り付きは可能?
タルコフで144FPSとまではいかなくとも、特に120FPS前後のフレームレートを目指すなら、以下のようなスペックが一つの目安となります。
- CPU:Intel Core i7第13世代以降 または AMD Ryzen 7
- GPU:GeForce RTX 4070 Ti 以上
- メモリ:32GB以上
とはいえ、タルコフはマップの種類やゲーム内の天候・戦闘状況などによってフレームレートの変動が大きく、環境によっては急激にFPSが落ち込むこともあります。
つまり、どれだけハイスペックなマシンを用意しても、常時120FPSを維持するのは極めて難しいというのが現実です。
それでも高性能なPCであれば、全体的な平均フレームレートは大きく向上するため、画質とも相談が必要といえます。
メモリ16GBで足りる?
最近のタルコフでは、メモリ32GBの搭載が推奨ラインになりつつあります。
もちろん16GBの環境でも動作は可能ですが、特定のマップや戦闘の場面ではフレームレートが大きく低下することがあり、快適なプレイが難しくなるケースも見受けられます。
特に重たいマップでは、読み込みのタイミングやキャッシュ処理が追いつかず、明らかなカクつきやフリーズに近い動作遅延が起こることもあります。
そのため、タルコフをストレスなく楽しむためには、32GBのメモリ環境を用意しておくのが現実的な選択肢と言えるでしょう。
グラボなしでもプレイできる?
タルコフをグラフィックボード非搭載のPCでプレイするのは、実質的に困難といってよいでしょう。
仮に起動まではできたとしても、フレームレートの著しい低下や描画遅延によって、快適なプレイはほぼ不可能です。
特にタルコフのように、わずかな反応速度の差が勝敗を分けるFPSゲームにおいては、スペック不足は致命的で、敵を視認する前に処理落ちしてやられてしまう、という状況になりかねません。
そのため、タルコフを真剣に楽しみたい方は、必ずグラフィックボードを搭載したゲーミングPCを選ぶことを強くおすすめします。
グラフィックボードは単に画面を綺麗にするためだけでなく、ゲームの動作そのものを安定させる重要な役割も担っているため、PCスペックには妥協しないことが重要です。
まとめ:自分に合ったゲーミングPCでタルコフを楽しもう
本記事では、タルコフにおすすめのゲーミングPCや選び方のポイントについて解説しました。
タルコフを本気で楽しみたい方は、それに見合う性能を持ったゲーミングPCはもはや欠かせない存在となっています。
ゲームの設計上、視認性や反応速度が勝敗を大きく左右するため、スペックには妥協しないことをおすすめします。
タルコフをプレイする上で求められるスペックを基準に、用途や予算に応じたおすすめのゲーミングPCもご紹介しましたので、自分のプレイスタイルや将来的な拡張性も見据えながら、最適な1台を見つけてみてください。
