パソコン選びをする際、コストパフォーマンスの高さで人気を集めている「Dell(デル)」。
しかし一方で、ネット上では「Dellはやめとけ」といった否定的な声も見かけます。
実際のところ、その評判は本当なのでしょうか。
本記事では、Dell製PCの特徴やユーザーの評価を整理し、国産メーカーのパソコンと比較しながら、そのメリットとデメリットを分かりやすく解説していきます。
Dell(デル)「やめとけ」と言われる5つの理由
国産PCメーカーの一角として知られるDell。
なぜ「やめとけ」と言われているのかには、大きく分けて5つの理由がありました。
安い機種に隠されたコストカットの実態
コストパフォーマンスの観点から見ると、Dellのノートパソコンは優秀だといえます。
中でも「Inspiron」シリーズは、初心者向けのエントリーモデルから高性能な上位モデルまで揃っているため、利用目的に合わせた選択がしやすいのが特徴です。
一方で、低価格帯のモデルではケースにプラスチック素材が使われることが多く、耐久性がそれほど高くないモデルも。
さらに、ヒンジ部分が弱いといった利用者の声もあり、安さに対するコストカットの実態から、やめとけと言われている可能性は高そうです。
初期不良率の高さと輸送トラブル
オンラインショップレビューの中には、初期不良やサポート体制に不満を抱く意見も見受けられます。
- 初めて購入したPCがDell製だったが、いきなり初期不良だった
- 画面に3か所もドット抜けがあった
といった口コミが寄せられていました。
「Dellは製品ごとの当たり外れが大きい」というのはかなり言われており、大量生産・大量販売を前提とした生産方式で、日本向けモデルも中国工場で製造されています。
その結果、国内生産品と比べると品質にばらつきが出やすく、初期不良が発生することもあると言われています。
サポート体制の問題点
サポート面についても、利用者からは不満の意見が見受けられます。
- 電話に出る担当者が日本語に不慣れな中国人ばかりで分かりにくい
- 実際に大連の拠点と電話がつながっているようだ
といった声があり、言葉の壁を感じている人もいるようです。
また、別の利用者からは
- 問い合わせメールを送っても返事がまったくない
- 請求書が届かず、連絡も放置されている
といった、対応の遅さや不誠実さを指摘する意見も寄せられています。
キーボード配置などの使い勝手の悪さ
Dellを長年使ってきた方や利用経験のある方は、キーボードの配置や質に対して不満を覚えることも多いようです。
実際「DellのPCはキーボードが最大の弱点」という方もおり、具体的には以下の点がマイナスポイントだと語っています。
- エンターキーが小さく押しづらい
- 全体的にキーが薄く打鍵感がない
- キー配列がおかしいモデルがある
このように、特定のキーの押しづらさ、全体のキーの使い勝手の悪さや配列など、全般的に不評の声が上がっているのです。
部品保有期間の短さ
初期不良やパーツへの不満を覚えた方は、まずサポートや部品交換等を利用するという流れが一般的です。
そしてここでも不満が出る事態があり、交換できる部品の保有期間が短いというものです。
他メーカーでは「製品販売終了後3年」が部品保有の最低期間として明記されていることが多い中で、Dellに関してはそのような明確な記載を確認できていません。
そのため、いざ交換を依頼しようとした際にすでに対応期限を過ぎており、前述のサポート体制の課題につながっている可能性があると考えられます。
Dellの実際の故障率と品質の真実
Dellが「やめとけ」と言われる主な理由を紹介した上で、本当にPCは初期不良が起きやすいのか、製品自体の品質に関して掘り下げていきます。
店舗スタッフが明かす初期不良率10%の実態
とあるPC専門店のスタッフからは、Dell製品の初期不良率について以下のように語っています。
「どのメーカーであっても初期不良を完全になくすことはできませんが、Dellでは一部のモデルで初期不良率が約10%になるものもあり、決して小さいとは言えません。」
口コミで悪い意見が多いだけと思われがちですが、実際には初期不良の発生率が比較的高いことが、その背景にあると考えられます。
中国生産による輸送時のダメージリスク
Dellのパソコンは中国の工場で組み立てられ、その後船便で日本へと運ばれてきます。
問題は中国側で船へ積み込む段階で、現地の業者の中には日本ほど荷扱いに気を配らないところがあります。
荷物を投げるように扱ったり、重い荷物の下に積んでしまったりするケースがあり、その結果パソコン本体が破損してしまうリスクがあるのです。
対策として、輸送時のダメージを防ぐため、梱包箱を二重構造にして耐久性を高める工夫をしているとのことですが、リスクがあることには変わりありません。
価格帯別の品質差の実情
先述した通り、Dellの製品には個体差があるというのが不満につながっている要素の1つでした。
Dellの製品はブランドごとに価格帯が大きく異なり、手頃な価格帯のモデルは購入しやすい反面、コスト削減の影響からか故障のリスクが高い傾向があります。
対して高価格帯の製品では、部品や設計にしっかりとコストがかけられているためか初期不良やトラブルの発生が少なく、価格によって品質に違いが見られます。
Dellのサポート体制が評判悪い理由
「やめとけ」と言われる理由の中にサポート体制に対する不満がありましたが、具体的になぜ評判が悪いのかを見ていきましょう。
基本サポートは外国人オペレーター対応
Dellには基本サポートとプレミアムサポートという、2種類のサポート体制があります。
基本サポート窓口は外国籍のオペレーターが中心のため、コミュニケーションがスムーズにいかないケースも少なくないようです。
実際の利用者からは、
「電話に出るのは日本語があまり得意ではない中国人が多い」
「大連(中国の都市)につながっているようだった」
といった感想が寄せられており、言語面で不便さを感じたという声も見られます。
プレミアムサポートとの格差
対してプレミアムサポートでは、悪い評価はほとんど見られません。
プレミアムサポートを利用した人の中には、
「深夜にもかかわらず丁寧に対応してもらえた」
と話すケースもあります。基本とプレミアムの間には明確な差があるといえるでしょう。
修理期間の長さと部品在庫問題
初期不良の件もあり、修理の対応も気になるところでしょうが、実際に修理に出すと一週間は返ってこない事が多いようです。
実際の事例では、修理を依頼してから一か月弱ほどかかったというケースもあり、他よりも長いとみておいた方がよさそうです。
Dellでは、部品の在庫を極力持たない「低在庫運営」によってコストを抑えている反面、修理が必要になった際には部品を手配しづらいという弱点につながっています。
前述の基本サポートの評価が芳しくない点も重なり、修理対応時には大きな負担やストレスを感じる可能性が高いでしょう。
Dell以外の選択肢|安心の国産メーカー比較
Dellの評判がおおよそ分かったところで、それ以外の国産メーカーの選択肢と比較をしていきましょう。
メーカー | 特徴 |
---|---|
ドスパラ | 最短当日出荷と充実サポートで安心 |
マウスコンピューター | 純国産製造の信頼性 |
パソコン工房 | コスパと品質のバランス |
ドスパラ:最短当日出荷と充実サポートで安心
ドスパラは、全国的に店舗を展開するPC専門店・通販ショップです。
ゲーム向けのGALLERIAをはじめとして高品質なPCを手がけており、すべて国内生産であるため外国製のDell以上に安心感が持てます。
- 最短当日出荷ですぐ届く
- 豊富な補償が付帯するサービスあり
- 各種のセールを随時実施
このように様々な利点を備えており、特にサポートに対し不満が上がりがちだったDellに対し、ドスパラでは3年保証をはじめとする様々なサポートを実施しています。
マウスコンピューター:純国産製造の信頼性
ドスパラに並ぶ国産メーカーとして、マウスコンピューターも支持されています。
ドスパラ同様PCをパーツから受注するBTOを中心としており、各種PCモデルを取り揃えています。
- GTUNE・NEXTGEARなどゲームPCブランドが充実
- 24時間365日のサポート体制
- 安心パック・無償3年保証などサービスやサポートも付帯
こちらも国産ゆえの安心感、およびいつでもサポートを受けられる手厚いサービスがあり、初めてのPC購入にお勧めできるメーカーです。
パソコン工房:コスパと品質のバランス
パソコン工房も、国内で組み立てを行うBTO・PC販売店です。
全国に店舗とオンラインストアを展開しており、iiyama PCブランドのゲーミングPCやクリエイター向けPC、ビジネスPCなどを提供しています。
- 各種セールを随時開催
- 組み立てキット・中古パーツ・スマホなど多数取り扱い
- 最短15分の対面修理にも対応
製品の性能、全国展開故の修理時の持ち込みや対応力が高く評価されており、安心して利用できるメーカーと言えます。
ドスパラが選ばれる理由|Dellとの徹底比較
国内メーカーの中で特に人気のドスパラがなぜ選ばれるのか、Dellと各所を比較しながら見ていきましょう。
業界最速の当日出荷サービス
ドスパラの最大の特徴として、業界最速の当日出荷に対応している点が挙げられます。
対応している製品であれば、注文したその日に出荷され、すぐに手元に届くのです。
Dellの場合、工場が中国にあるため届くまで時間がかかるケースが多い中、ドスパラは国内での生産、組み立てとスピード感のある出荷を持ち味としています。
国内工場による安心の品質管理
ドスパラは、2013年に本格的な物流工場を神奈川県に開設し、製造のプロが組み立て、出荷に携わっています。
品質チェックが非常に厳しく、組み立て→検査→検品とそれぞれしっかりチェックされてから出荷されるため、初期不良も起こりにくくなっているのです。
Dellの場合はコストカットや海外からの輸入故に初期不良が起きやすい面がありますが、ドスパラであれば安心して製品の到着を待てるというわけです。
24時間365日の日本語サポート
ドスパラは国内メーカーであるため、24時間365日いつでも公式のサポートを受けられます。
突然PCに不具合が発生した、と言った突発的なトラブルが起きても、日本語でのサポートをすぐに受けられるのです。
Dellでは基本サポートが外国人の対応であること、つながるまでに時間がかかることなどが不満点になっていましたが、サポート面も大変スピーディーです。
豊富なカスタマイズオプション
BTOパソコンを主軸としているドスパラでは、カスタマイズオプションも豊富です。
SSDやファン、メモリといったPC本体のパーツ増設をはじめ、各種注文時に簡単に設定可能です。
更なるオプションとして、セーフティサービス、5年延長保証、リカバリーメディア作成など、購入時や購入後のサポートも充実。安心して利用できる体制を整えています。
実際の価格比較とコスパ検証
DELL公式オンラインストアでは、
- 15.6インチディスプレイ
- Windows 11
- Intel Core i5-1235U
- 8GBメモリ
- 512GBストレージ
というスペックのノートパソコンが、税込75,000円で購入可能です。
一方、同等の性能を持つモデルをドスパラで選ぶと価格は約9万円ほどになり、コスパではDELLの方が優れています。
ただし、ドスパラはサポート体制や選択できるオプションの幅広さがあるため、その価格にも十分な妥当性があるといえるでしょう。
ドスパラのおすすめモデル|用途別最適解
最後に、ドスパラ製のおすすめモデルを用途別でご紹介します。
ゲーミングPC:GALLERIA XA7R-R57T

項目 | 内容 |
---|---|
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | AMD Ryzen 7 9800X3D |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 5070 Ti 16GB |
メモリ | 32GB |
SSD | 1TB SSD |
NVIDIAの最新GPU、50シリーズとAMDのCPUを組み合わせたガレリアゲーミングPCです。
メモリも32GB、SSDに1TBと余裕のある構成のため、最新ゲームも動画配信や実況等にも使えるスペックです。
クリエイター向け:RTX4050搭載モデル

クリエイター向けPCでは、「RL7C-R45-C5N」をおすすめします。
項目 | 内容 |
---|---|
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル Core i7-13620H |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 4050 6GB Laptop GPU + インテル UHD |
メモリ | 32GB |
SSD | 2TB SSD |
動画編集をこれから始めたい方にぴったりのノートパソコンです。
メモリは最大64GBまで拡張でき、ストレージも最大4TBのSSDを搭載可能。外出先への持ち運びも便利で、価格も16万円台からとコスパを重視する人に向いています。
ビジネス用途:コスパ重視エントリーモデル

ビジネス向けとして「Magnate IM 通販限定モデル」もおすすめです。
項目 | 内容 |
---|---|
OS | Windows 11 Pro 64ビット |
CPU | インテル Core i5-14400 |
GPU | インテル UHD グラフィックス 730 |
メモリ | 16GB |
SSD | 500GB |
第12世代のCore i5-12400を搭載したミニタワータイプのデスクトップパソコンです。
性能・デザイン・価格のバランスに優れ、ビジネスシーンで安心して使える一台を探している方に適しています。
まとめ
本記事では、Dellが「やめとけ」と言われる理由、国産メーカーとの比較やおすすめ製品についてご紹介しました。
全体的に安い、サポートも選べばしっかり対応してくれるなど良い点もあるDellですが、総合的な質や安心感を考慮するとやはりドスパラがおすすめです。
ゲーム~ビジネスまで幅広く展開しているため、気になった方はぜひ公式サイトをチェックしてみてください。
