この記事は、Euriece(ユリース)選手のAPEX設定について書いています。
REJECTに所属し、世界トップレベルのキャラコンとエイム力で注目を集めるEuriece選手。
ImperialHal選手も認める実力者として、多くのプレイヤーから設定を参考にされています。
本記事では、Euriece選手の感度設定やキーバインド、使用デバイスなどを詳しく紹介します。
Euriece(ユリース)マウス設定|APEX
Eurieceさんは、ゲームをプレイする際に基本的にはマウスとキーボードを使ったキーマウスタイルを主流としています。
まずはマウスの感度設定などからご紹介しましょう。
DPI・感度設定
まずは、DPI関連の感度設定から解説します。
- DPI:1600
- eDPI:960
キーマウでゲームをプレイする以上、キャラを動かすマウス感度はプレイ内容に大きく影響するところですが、DPIは800などにしているプロプレイヤーも多い中で、1600とかなり高めに設定しているようです。
ちなみに「eDPI」とは、マウスのDPI(解像度)とゲーム内の感度を掛け合わせた合計値のことで、この数値が大きければ「ハイセンシ(高感度)」、小さければ「ローセンシ(低感度)」と呼ばれています。
Eurieceさんは、エイム設定を頻繁に調整しているため、現在の感度を知りたい場合は、配信をチェックするのが確実です。
過去にはDPIを800に設定し、マウスの振り向きに必要な距離が約19.98cmという、現在よりもかなり低めの感度でプレイしていた時期もあったようです。
ADS感度設定
Eurieceさんが使用しているマウス設定におけるADS感度や細かな調整内容は、以下の通りです。
- ゲーム内感度:0.5
- エイム時感度:1.0
- マウス加速:オフ
- マウス反転:オフ
- ライティングエフェクト:オフ
ADS感度とは、武器を構えてエイムを行う際のマウス感度を意味します。
これは、スコープを覗いた時などに視点がどれくらい速く動くかを左右する重要な項目です。
現在、EurieceさんはこのADS感度を「1.0」の標準設定にしており、マウス加速や反転設定も無効化しているため、マウス操作に関しては基本的にデフォルトの設定を採用していることがうかがえます。
ただし、過去にはこの設定を変更していたこともあり、感度を0.6にしたり、エイム時の視点移動速度(エイム時間度)を0.95に調整していた時期もあるようです。
こうした点からも、Eurieceさんがプレイスタイルに応じてマウス感度を細かく調整していることがわかります。
視野角(FOV)設定
FOV=視野角とは、ゲーム内でどのくらいの範囲を画面上に表示できるかを調節するための設定です。
APEXでは、この視野角を70から110までの範囲で好みに応じて変更でき、Eurieceさんは「110」に設定してプレイしています。
参考までに、海外の有名選手の中にはFOVを「104」にしている人もおり、一般的には90や104、110といった数値がよく使われている傾向があります。
初期設定ではFOVは70に固定されていますが、Eurieceさんは以前までは108や94といった数値にしていたという話もあります。
ポーリングレート設定
ポーリングレートとは、マウスが1秒間に何回パソコンへ動作の情報を送っているかを示す指標です。
この数値が高いほど、マウスの動きがよりリアルタイムにPC側へ伝達され、操作が滑らかになります。
一般的には125Hzから1000Hzの範囲内で設定されることが多く、特にゲーミングマウスでは1000Hzが主流となっています。
このレートはマウスの機種によって性能差があり、Eurieceさんが使用している「AJAZZ AM3」では最大42,000Hzという非常に高いポーリングレートにも対応しています。
とはいえ、実際のプレイでは1,000Hzで使用されているらしく、以前使っていたマウスでの設定(500Hz)をそのまま引き継いでいるという話もあります。
なお、1,000Hzを選択しているプレイヤーは他にも多く、ゲーム環境としてはこの数値がスタンダードになっていると考えられます。
Euriece(ユリース)キーバインド設定|APEX
キーマウでAPEXをプレイしているという事は、マウス側の感度設定だけでなくキーの設定をどうしているかも気になるところでしょう。
そこで、移動や武器使用、特殊キーなどキーバインド設定関連についてもまとめました。
基本移動キー設定
まず、基本的な移動等に関する設定は以下の通りです。
- 前進:W / マウスホイール下
- 後退:S
- 左へ移動:A
- 右に移動:D
- スプリント:左Shift
- ジャンプ:スペース / マウスホイール上
- しゃがみ(切り替え):C
- しゃがみ(ホールド):左CTRL
前後左右への移動は基本的なWSADを使った移動方式となっており、スプリントにはShift、ジャンプにスペースとデフォルトの設定をそのまま使っています。
しゃがみに関しても、切り替えとホールドにCと左のCTRLを使っており、多くの方がこのキーを割り当てているため移動関連の設定に関してはメジャーな割り当てにしていると考えられます。
武器・アビリティキー設定
続いて、武器やアビリティに関するキー設定は以下の通りです。
- 戦術アビリティ:Q
- アルティメットアビリティ:Z
- アクション/拾う:F
- アクションボタンの別設定:E
- インベントリ:TAB
- マップ:M
- 攻撃:左クリック
- 射撃モード切り替え:B
- 照準器エイム(切り替え):–
- 照準器エイム(ホールド):右クリック
- 格闘:CAPS
- リロード:R
- 武器切り替え:–
- 武器1を装備:1
- 武器2を装備:2
- 武器を収める:X
- グレネード装備:5
- 装備中の回復アイテムを使用:V
- 注射器を使用:4
- 医療キットを使用:6
- シールドセルを使用:T
- シールドバッテリーを使用:Y
- フェニックスキットを使用:U
- ジブラルタルシールド切り替え:マウスサイドボタン
攻撃は左クリック、リロードのRや武器の切り替えボタンといった部分はスタンダードなものですが、特徴的なのが格闘ボタンの割り当てです。
EurieceさんはCAPSキーを格闘ボタンとしており、中々使うことのないボタンを割り当てているのです。
現在は格闘を「G」にしているといった情報もありますが、CAPSキーを格闘キーとして用いていたことも事実ですから、かなりオリジナリティのあるキー割り当てになっていたことが分かります。
特殊キー設定
そのほか、特殊なキー設定の割り当てについては以下の通りです。
- 武器を見る:マウスサイドボタン
- キャラ固有アクション:J
マウスのサイドボタンやJキーなど、あまり使わないキーなどをアクションとして設定しているように感じられます。
移動や射撃など、戦闘に直接影響するような内容ではないため、ここを参考にするかどうかは好みによって分かれる部分もあるでしょう。
Euriece(ユリース)ビデオ設定|APEX
マウスの感度等に関する設定が分かったところで、ビデオに関する設定もチェックしていきましょう。
解像度やグラフィック等に関する設定をまとめています。
解像度・画面モード設定
解像度や画面モードの設定については以下の通りとなっています。
- 画面モード:フルスクリーン
- 縦横比:16:9
- 解像度:2560×1660
プロゲーマーのEurieceさんが愛用しているモニター「SONY INZONE M10S」は、ソニーが手がけるゲーミング向けディスプレイで、通常の固定サイズではなく、27インチから24.5インチ表示に切り替えられる仕様が特徴です。
24.5インチモードに設定すると解像度は1680×1050となり、フルサイズの27インチで使用する際には、2560×1660のQHD解像度に対応し、フルHDを上回る表示が可能です。
また、Eurieceさんは110度という広い視野角を活かしたプレイスタイルを持っているため、おそらく27インチのQHD設定でゲームを楽しんでいると推測されます。
グラフィック設定
ゲームを快適に遊ぶ上で、グラフィック設定も重要な要素のひとつですが、Eurieceさんは以下のような調整を行っています。
- 明るさ:50
- 垂直同期:無効
- テクスチャストリーミング割り当て:低(VRAM:2GB)
- テクスチャフィルタリング:バイリニア
- アンビエントオクルージョン品質:無効
- サンシャドウ範囲:低
- サンシャドウディテール:低
- スポットシャドウディテール:低
- 空間光:無効
- ダイナミックスポットディテール:無効
- モデルディテール:低
- エフェクトディテール:低
- 衝撃マーク:無効
- ラグドール:低
テクスチャやシャドウなどの描画設定に関しては、無効にしていたり、あえて低めに抑えていることから、映像の美しさにはあまり重点を置いていないようです。
このような設定は、他のプロゲーマーでもよく見られ、「低」や「無効」にしている方が多いため、特にビジュアルにこだわらないのであれば、似たような設定が推奨される傾向にあるといえるでしょう。
ゲームプレイに直接影響しない余計な描画にメモリを割かないよう設定し、パフォーマンスの最大化を図りメモリの使用量を抑える意図もあるのではないかと考えられます。
パフォーマンス最適化設定
また、映像やパフォーマンスに関する項目についても、次のような設定にしているようです。
- 解像度適応の目標FPS:0
- アンチエイリアス:なし
アンチエイリアスは画面上の線や文字のギザギザ感を滑らかに見せるための技術です。
ほかにも、FOVアビリティ・スケーリングという移動スキルを使用した際に視野(FOV)が拡大・縮小するかどうかを決める設定もありますが、設定情報が見られないものの全体的な設定を鑑みて無効にしている可能性が高いと考えられます。
これらの項目は必要以上に変更せず、視認性を確保したりパフォーマンスを安定させたりする目的で、基本的には無効化や滑らかさ重視の設定にしている印象を受けます。
Euriece(ユリース)レティクル設定|APEX
レティクルのカラーに関しては、エイムした際の命中しやすさなどにも影響するため、意外とプレイヤーごとで色を変えている部分もあります。
Eurieceさんも、カラーをご自分用に設定していることが分かりました。
レティクル色・形状設定
レティクルの色設定に関しては、次のようなRGB値が用いられているようです。
- 赤:0
- 緑:191
- 青:255
APEXでは、レティクルのカラーをデフォルトのまま使うか、自分でカスタマイズするかを選択できます。
Eurieceさんがこの色を使用しているということは、RGBの数値を個別に設定しており、カスタムカラーを活用していると考えられます。
ちなみに、RGB値「0・191・255」に設定すると、ちょうど水色になります。
レティクルカラーは赤や青など、目立つ色にしたほうがエイムの際に視認しやすいと一般的には言われていますが、Eurieceさんがこの色を選んだのは、自身のプレイスタイルや見やすさに対するこだわりが反映されている可能性があります。
武器別レティクル設定
近距離戦ではアサルトライフルやサブマシンガン、遠距離ではスナイパーライフルといったように、交戦距離に応じて武器を使い分けるプレイヤーの中には、それぞれの武器に合わせてレティクルの色を変える方もいます。
しかし、現時点では、Eurieceさんが武器ごとにレティクルカラーを変更しているという確かな情報は見つかっていません。
ある程度1つの色に慣れてしまえば、戦闘距離に関係なく同じカラーをそのまま使い続けるケースが多くなっています。
一方で、スコープの倍率に応じた感度設定については、Eurieceさん自身で調整を行っていたことがあり、以下のような設定を用いていたことが報告されています。
- 1倍スコープ/アイアンサイト:1.3
- 2倍スコープ:1.2
- 3倍スコープ:1.1
- 4倍スコープ:1.0
- 6倍スコープ:1.0
- 8倍スコープ:1.0
- 10倍スコープ:1.0
1倍から3倍までのスコープでは感度をやや高めに設定し、それ以上の倍率については感度1.0のままにしていた、というものです。
また、縦と横の感度差がほとんどない設定を好むプレイヤーの場合、2倍スコープで1.2倍、3倍で1.3倍、4倍で1.4倍といったように倍率ごとにわずかに感度を上げる調整が一般的です。
6倍以上になるとスナイパーライフルの領域となるため、個人の好みによって設定が分かれがちです。Eurieceさんもこうしたスタイルを参考に設定していた可能性があると言われています。
ただし、最近では倍率別感度に関しては初期設定のままでプレイしているという情報もあることから、Eurieceさん自身、現在も最適な設定を探っている途中かもしれません。
Euriece(ユリース)使用デバイス|APEX
最後に、Eurieceさんが現在APEXをプレイする際に使用しているデバイス一覧をご紹介します。
冒頭で紹介した通り、マウスとキーボードでプレイするのがEurieceさんのスタイルであるため、関連する周辺機器も併せてご紹介します。
マウス:AJAZZ AM3 MAX White

接続方式 | 無線・有線 |
---|---|
ポーリングレート | 125~8,000Hz |
DPI | 最大42,000Hz |
ボタン数 | 6 |
重量 | 49 |
Eurieceさんが使用しているのは、AJAZZが初めて手がけたマグネシウム合金製のゲーミングマウス「AM3」です。
全長約113mmとコンパクトなサイズながら、重さはわずか49gと非常に軽量に設計されており、快適な操作性が特徴です。
搭載されているセンサーは、最大解像度42000DPIに対応するPAW3950APEX-AJ。
さらに、有線・無線どちらの接続でも8000Hzという高いポーリングレートに対応しており、優れた応答性能を誇ります。
また、8K対応ドングルが標準で付属し、価格は14,500円と非常にお手頃。
同等クラスのBeastX miniと比較しても、コストパフォーマンスの高さが光る注目の一台です。

キーボード:Wooting 60HE

接続 | 無線 |
---|---|
配列 | US |
テンキー | なし |
スイッチ | Gateron Lekker Linear60 |
Wooting 60HEは、デバイスチートとも称されるラピッドトリガー機能を搭載した、60%レイアウトの小型ゲーミングキーボードです。
操作の反応速度が極めて高く、ゲーミングシーンでのパフォーマンスが非常に優れていることから、現在多くの注目を集めています。
また、プロゲーマーとして活動しているチーキー選手もこのキーボードを使用しており、プロプレイヤーの間でも高い評価を得ているモデルです。
過去にはRazerのHuntsman Miniといった同じくコンパクトなキーボードを使用していたこともあり、省スペースなキーボードを好んで使っている傾向が見受けられます。

マウスパッド:REJECT x Arbiter Studio ORBIT GLASS

REJECTに所属するVTuber「dtto.」の誕生日を祝うために企画・製作された、ゲーマー向け高性能ガラスマウスパッドです。
デザインは、日本のイラストレーターPAN:D氏による完全新規描き下ろしイラストを採用しています。
「dtto. LIMITED EDITION」には、限定アイテムであることを示すシリアルナンバーが入っており、全世界でわずか650枚という希少な数量で提供されています。
全面ラバーベース構造に加えて、非常になめらかな表面テクスチャーと丸みを帯びたエッジ加工が施されており、プロフェッショナルな使用にも耐えうる高品質な設計となっています。
モニター:SONY INZONE M10S

サイズ | 27・24.5インチモード |
---|---|
リフレッシュレート | 480Hz |
応答速度 | 0.03ms(GTG) |
出力端子 | DisplayPort x1/HDMI x2 / USB Type-B x1/USB Type-A x2(Downstream)/USB Type-A x1 |
長年にわたりディスプレイ分野で実績を積み重ねてきたソニーと、国際大会で数々の優勝を飾り、世界中のファンから支持を集めているプロeスポーツチーム「Fnatic」が、密接に連携して開発を行ったゲーミングモニターです。
応答速度はわずか0.03ms(GTG)、リフレッシュレートは驚異の480Hzと、極限まで性能を追求した設計が施されており、「勝利を手にするための道具」としてプロ仕様に仕上がっています。
価格は15万円を超える高級モデルですが、Eurieceさんのこだわりが反映された、まさに本物志向の一台と言えるでしょう。

イヤホン・マイク

イヤホンにはEarPodsのイヤホンジャックタイプ、マイクにはLewitt RAYマイクを使われています。
EarPodsはアップルのiPhoneに付属する純正のもので、イヤホンジャックタイプのためそのまま使えます。
Lewitt RAYマイクは距離に応じてレベルやトーンを適応させるコンデンサーマイクで、以前はElgato Wave:3やHyperX QuadCast Sなどを使われていました。

Euriece(ユリース)設定|まとめ
本記事では、EurieceさんがAPEXをプレイする際に使用している設定やデバイスについてご紹介しました。
感度や設定をかなり変更される傾向があり、情報は常に更新されていると考えた方が良さそうです。
加藤純一さんとのコラボ配信をはじめとした数々の伝説も持つプロプレイヤーでもあるため、設定を真似したい方はぜひ本記事を参考にしてみてください。
