ゲーミングPCを購入したけれど、机の上・下・ラックのどこに置くべきか迷っていませんか?
実は、置き場所一つでPC性能や寿命が大きく変わってしまいます。
排熱効率が悪い場所に設置すると、ゲーム中にフレームレートが低下したり、最悪の場合は故障の原因にもなります。
この記事では、各設置場所のメリット・デメリットから、絶対に避けるべきNG場所、スペースがない時の解決策まで、ゲーミングPC設置の全てを解説します。
ゲーミングPCの置き場所は3つから選ぶ
ゲーミングPCの設置場所を決める際、主な選択肢は3つあります。
それぞれに明確な特徴があり、あなたの部屋の環境やプレイスタイルによって最適な選択肢が変わってきます。
まずは3つの設置場所の基本的な特徴を理解しましょう。
机の上・机の下・ラックそれぞれの特徴
ゲーミングPCの主な設置場所は「机の上」「机の下」「専用ラック」の3つです。
机の上は排熱性能を最優先したい人や、LEDライティングを楽しみたい人に向いています。床から離れているため空気の流れが良く、ホコリの影響も受けにくいのが大きな特徴です。
机の下は省スペース重視の人や、デスク上の作業領域を広く確保したい人に最適です。
特にFPSゲームで大型マウスパッドを使いたいプレイヤーにとって、デスク上のスペースを最大限活用できる配置となります。
専用ラックはバランス型の選択肢で、移動やメンテナンスを重視する人に向いています。
床から浮かせつつデスクスペースも確保できるため、机の上と机の下の良いところを兼ね備えた設置方法です。
どの設置場所を選ぶ場合でも、排熱効率・設置の安定性・メンテナンスのしやすさという3つの要素を考慮する必要があります。
これらのバランスをどう取るかが、最適な設置場所を決める鍵となります。
それでは、各設置場所の詳細なメリット・デメリットを見ていきましょう。
机の上に置くメリット3つ
机の上設置は、ゲーミングPCユーザーの間で最もポピュラーな選択肢の一つです。
その理由は、PC性能を最大限に引き出せる優れた排熱環境にあります。
ここでは机の上に置く具体的なメリットを3つ解説します。
排熱効率が良好でPC性能を最大限に引き出せる
机の上は床から離れているため、ゲーミングPCにとって最も排熱効率が高い設置場所です。
床面に溜まりやすいホコリや熱気の影響を受けにくく、吸気口・排気口が遮られることなく四方から自然な空気の流れを確保できます。
CPUやGPUは高負荷時に高温になりますが、適正温度範囲内に保つことでゲームパフォーマンスを安定させられます。
机の上設置なら、夏場の室温上昇時でもPC内部温度を適正範囲に保ちやすくなります。
特に高負荷ゲームを長時間プレイする人や、CPUのオーバークロックを行う人にとって、この排熱効率の良さは大きなメリットです。
熱によるパフォーマンス低下を最小限に抑えられるため、ゲーミングPCの性能を最大限に引き出すことができます。
ホコリが少なく掃除もしやすい
机の上は床面と比べてホコリの量が圧倒的に少ないため、PC内部が汚れにくい環境です。
床に置いた場合、吸気ファンが床のホコリを直接吸い込んでしまい、数ヶ月でケース内部やファンフィルターがホコリだらけになることも珍しくありません。
机の上設置なら、ホコリの吸い込み量を大幅に減らせるため、掃除の頻度を減らすことができます。
また、側面パネルの開閉やファンフィルターの清掃も立ったまま作業できるため、メンテナンス作業が格段に楽になります。
定期的な清掃がしやすいということは、長期的なPC寿命の延長にもつながります。ホコリによる冷却効率の低下を防ぎ、パーツの劣化を遅らせることができるのです。
LEDライティングを楽しめてインテリア性が高い
机の上設置なら、ゲーミングPCのLEDライティングを最大限楽しめます。
RGBファンやケース内イルミネーションが視界に入りやすく、ゲーム空間全体の演出効果が高まります。
特に強化ガラスパネルを採用したケースでは、内部の光る様子が美しく映えます。
ゲーミングキーボードやマウス、モニターのLEDと統一感のあるセットアップを作れば、デスク全体が洗練されたゲーミング空間になります。
配信者やSNSにセットアップを投稿したい人にとって、机の上設置は映える環境を作りやすい選択肢です。
ゲーミングPCはただの作業道具ではなく、趣味の一部として楽しむものです。
見た目にもこだわりたい人、LEDライティングで気分を高めたい人には、机の上設置が最適な選択となるでしょう。
以上が机の上設置の主なメリットです。
しかし、当然ながらデメリットも存在します。次のセクションでは、机の上設置で注意すべき点を解説していきます。
机の上に置くデメリット3つ
机の上設置には優れたメリットがある一方で、スペースや安全性の面で重大なデメリットも存在します。
設置を検討する際は、これらの課題を理解した上で総合的に判断する必要があります。
デスクのスペースを大きく占領してしまう
ゲーミングPCは大型で、特にミドルタワーケースでも幅20cm×奥行45cm程度のスペースを占有します。
フルタワーケースになると、さらに大きなスペースが必要です。
デスク上にPCを置くと、マウスパッドや周辺機器の配置が制限され、作業領域が大幅に狭くなってしまいます。
特に幅100cm未満の狭いデスクを使用している場合、PCを置いた後のスペース不足は深刻な問題になります。
モニターを複数台設置したい人や、大型マウスパッドを使いたいFPSプレイヤーにとって、PCによるスペース圧迫は致命的です。
デスク環境が窮屈になると、長時間のゲームプレイで肩こりや集中力低下の原因にもなります。
スペース確保が難しい場合は、他の設置場所を検討すべきでしょう。
地震時の落下・転倒リスクが高い
机の上は高さがあるため、地震時の落下・転倒リスクが非常に高くなります。
ゲーミングPCは10kg以上の重量があるモデルが多く、落下すると本体の破損だけでなく、人がケガをする危険性もあります。
特にHDDを搭載している場合、物理的な衝撃で故障するリスクが高まります。地震大国の日本では、この安全性の問題を無視することはできません。
机の上に設置する場合は、耐震ジェルマットやPCスタンドでの固定が必須です。対策なしで机の上に置くのは、高価なゲーミングPCを危険にさらすことになります。
地震対策に不安がある人は、より安定性の高い床置きやラック設置を検討しましょう。
振動や稼働音が気になりやすい
机の上に設置すると、ファンの回転音やHDDの振動が机を伝って直接感じやすくなります。
高負荷時にファンが高速回転すると、その振動と音がデスク全体に響き、長時間のゲームプレイや作業時にストレスになる可能性があります。
特に静音性を重視する人や、深夜にゲームをすることが多い人にとって、この騒音問題は無視できません。
家族と同居している場合、PCの動作音が周囲の迷惑になることもあります。
音に敏感な人は、防振マットを使用するか、他の設置場所を検討すべきです。また、静音性の高いPCケースやファンを選ぶことで、ある程度は騒音を軽減できます。
机の上設置のデメリットを理解したところで、次は机の下設置のメリットについて見ていきましょう。
机の下に置くメリット3つ
机の下設置は、省スペース性を重視する人に人気の選択肢です。
デスク上を広々と使えるメリットがあり、特にFPSゲーマーにとって大きな利点があります。ここでは机の下設置の具体的なメリットを解説します。
作業スペースを最大限に確保できる
机の下に置くことで、デスク上を広々と使えるようになります。
ゲーミングPCが占有していた幅20cm×奥行45cm程度のスペースが空くため、モニター、キーボード、マウス、スピーカーなど必要な機器をストレスなく配置できます。
特に複数モニターを使用する人や、配信用の機材を設置したい人にとって、デスク上のスペース確保は非常に重要です。
狭いデスク環境でも、机の下にPCを置けば作業領域を最大限に活用できます。
デスク上がスッキリすることで、視覚的な圧迫感が減り、集中力も向上します。
整理整頓されたデスク環境は、長時間のゲームプレイやクリエイティブ作業の効率を高める効果もあります。
マウスパッドを広く使えてFPSゲームに最適
机の下設置でデスク上が広くなることで、大型マウスパッドを存分に使えるようになります。
FPSゲームでローセンシ設定を使うプレイヤーにとって、マウスを大きく振る動作スペースは必須です。
60cm以上の大型ゲーミングマウスパッドも余裕で使用でき、エイム操作の自由度が大幅に向上します。
ValorantやApex Legendsなどの競技性の高いFPSゲームでは、マウススペースの広さが直接パフォーマンスに影響します。
デスク上のスペースを気にせず、思い切りマウスを動かせる環境は、FPSプレイヤーにとって理想的です。
エイムの精度向上を目指すなら、机の下設置を検討する価値があります。
地震時の安定性が高い
床に近い机の下は重心が低く、地震時の転倒リスクが大幅に低くなります。
机の上設置と比べて、落下の危険がほぼないため、高価なゲーミングPCを物理的なダメージから守ることができます。
地震発生時もPCが安定した状態を保ちやすく、内部パーツへの衝撃を最小限に抑えられます。
特にHDDを搭載している場合、振動や衝撃による故障リスクを減らせるのは大きなメリットです。
地震対策を重視する人や、高価なハイエンドPCを使用している人にとって、この安定性は安心材料となります。
机の下設置には魅力的なメリットがありますが、当然デメリットも存在します。
次のセクションでは、机の下設置で注意すべき重大な問題点を解説します。
机の下に置くデメリット3つ
机の下設置には省スペースという大きなメリットがある一方で、ホコリと排熱の問題という致命的なデメリットも存在します。
これらの問題を理解せずに設置すると、PC寿命を大幅に縮めてしまう可能性があります。
床のホコリを吸い込みやすく排熱効率が低下する
床面はホコリが最も溜まりやすい場所で、机の下に置いたPCは大量のホコリを直接吸い込んでしまいます。
吸気ファンが床のホコリを吸引し続けると、数週間でファンフィルターやヒートシンクにホコリが堆積してしまいます。
ホコリが内部に溜まると冷却効率が大幅に低下し、CPUやGPUの温度が上昇します。
排熱効率の悪化は、PC性能の低下や寿命の短縮に直結する深刻な問題です。
特に夏場はPC内部温度が上がりやすく、サーマルスロットリング(熱による性能制限)が発生しやすくなります。
机の下設置を選ぶ場合は、頻繁な清掃と防塵対策が必須です。
対策なしで床に直置きすると、ゲーミングPCの寿命を大幅に縮めてしまうリスクがあります。
配線まわりにホコリが溜まって掃除しづらい
机の下は電源ケーブル、DisplayPortケーブル、USBケーブルなどが複雑に絡み合い、ホコリ掃除が非常に困難です。
掃除機やモップが入らず、ケーブルを一時的に外さないと十分な清掃ができません。
配線周りにホコリが蓄積し続けると、衛生面だけでなく排熱面でも悪影響が出ます。
しかし、掃除の手間を考えると放置しがちになり、悪循環に陥ってしまいます。
メンテナンスの頻度が下がることは、長期的なPC健康状態の悪化につながります。
I/Oパネルの使い勝手が悪くなる
机の下に置くと、前面や背面のUSBポート、オーディオジャックへのアクセスが非常に悪くなります。
USBメモリの抜き差し、ヘッドセットの接続など、頻繁に使うI/Oパネルに手が届きにくく、毎回しゃがんだり机の下に潜ったりする手間が発生します。
特にUSB機器を頻繁に付け替える人や、VR機器を使う人にとって、このアクセスの悪さは日常的なストレスになります。
外付けHDDやゲームコントローラーを接続する度に不便を感じることになるでしょう。
I/Oパネルを頻繁に使う人は、机の上設置にするか、USBハブをデスク上に設置して対応する必要があります。
利便性を重視するなら、机の下設置は最適な選択とは言えません。
机の下設置のデメリットを理解したところで、次は机の上・下の良いとこ取りができるラック設置について見ていきましょう。
ラックに置くメリット3つ
ラック設置は、机の上と机の下の両方のメリットを享受できるバランス型の選択肢です。
専用設計のラックを選べば、省スペースと排熱対策を両立できます。ここではラック設置の具体的なメリットを解説します。
デスクスペースを確保しながらホコリ対策できる
ラックはデスクスペースを圧迫せず、かつ床から10~20cm程度浮かせることでホコリの吸い込みを大幅に軽減できます。
床直置きと比べて、床面に溜まるホコリの影響を受けにくく、排熱効率も改善されます。
机の下設置のように作業スペースを広く確保しながら、机の上設置のような良好な排熱環境を実現できる、まさに両方の良いとこ取りです。
省スペースと排熱・防塵を両立したい人にとって、ラックは最適な解決策となります。
特に狭い部屋でゲーミング環境を構築したい人や、デスク周りを効率的に使いたい人にとって、ラックは非常に有効な選択肢です。
キャスター付きなら移動やメンテナンスが楽
キャスター付きラックなら、掃除の際に簡単に動かせるため、PC周辺の清掃が格段に楽になります。
配線作業やPC内部のメンテナンス時も、作業スペースを自由に確保できます。
パーツ交換やケース内部の掃除をする際、ラックごと移動できるのは大きなメリットです。
重いゲーミングPCを持ち上げる必要がなく、腰への負担も軽減されます。
部屋の模様替えやデスクレイアウトの変更時も、キャスター付きラックなら柔軟に対応できます。
ゲーミング環境を頻繁にカスタマイズしたい人にとって、この可動性は非常に便利です。
天板付きならサイドテーブルとしても使える
天板付きラックを選べば、PC置き場以外にサイドテーブルとしても活用できます。
飲み物、スマホ、ゲームコントローラーなどの小物置き場として便利で、別途サイドテーブルを用意する必要がなくなります。
ラック設置は多くのメリットがありますが、選び方を間違えると逆効果になる可能性もあります。
次のセクションでは、ラック選びで絶対に注意すべきポイントを解説します。
ラックに置くデメリット2つ
ラックにも明確なデメリットがあり、特にラック選びを間違えると排熱効率が机の下設置より悪化する可能性があります。
専用設計のラックを選ぶことが非常に重要です。
ゲーミングPC専用設計でないと熱がこもる
一般的な収納ラックは通気性を考慮していないため、ゲーミングPCを設置すると内部に熱がこもりやすくなります。
密閉性の高い構造では、PC排気がラック内に滞留し、温度が急上昇してしまいます。
PC温度が上昇すると、性能低下や故障リスクが高まり、最悪の場合は机の下への直置きより排熱効率が悪化します。
ゲーミングPC専用設計のラックは、メッシュ構造やオープンフレームで通気性を確保しており、排熱を妨げません。
ラックを選ぶ際は、側面に十分な隙間があるものや、メッシュパネルを採用したものを必ず選びましょう。
木製・ガラス製の囲いは排熱効率を下げる
木製やガラス製の囲いがあるラックは、熱を通しにくくPC周囲に熱がこもります。
おしゃれなテレビ台やAV機器ラックをゲーミングPCに流用するのは絶対にNGです。
これらの素材は通気性が悪く、ゲーミングPCの排熱を大幅に妨げます。
見た目の良さに惹かれて選んでしまうと、PC性能と寿命を犠牲にすることになります。
金属製メッシュやオープンフレームのラックを選び、通気性を最優先にしましょう。
ラック選びでは、デザインよりも機能性を重視することが重要です。
ここまで3つの設置場所のメリット・デメリットを見てきましたが、次はどの場所にも置いてはいけないNG場所について解説します。
ゲーミングPCを置いてはいけない場所3選
設置場所によっては、ゲーミングPCが深刻なダメージを受ける可能性があります。
高価なPCを守るために、絶対に避けるべき設置場所を理解しておきましょう。
窓際|結露と直射日光でパーツ劣化のリスク大
窓際は結露と直射日光によるパーツ劣化のリスクが非常に高い、最も避けるべき場所です。
冬場の結露でPC内部の基板がショートする危険があり、一度水分が侵入すると修復不可能な損傷を受けます。
直射日光はケース内温度を急上昇させ、排熱効率を大幅に悪化させます。さらに紫外線によるプラスチック部品の劣化・変色も発生し、ケースの見た目も損なわれます。
窓際は絶対に避け、直射日光が当たらない場所を選びましょう。
カーテンで遮光しても、結露のリスクは残るため、窓から十分に離れた場所に設置することが重要です。
モニター裏|排熱効率が悪く熱がこもりやすい
省スペース目的でモニター裏にPCを設置するのは、排熱効率を著しく悪化させる危険な配置です。
モニターとPCの間に隙間がなく、排熱の逃げ場がないため、PC温度が急上昇します。
特に高負荷ゲームをプレイすると、サーマルスロットリングやフリーズの原因になります。さらにモニター自体の発熱も加わり、悪循環に陥ってしまいます。
モニター裏への設置は、どんなにスペースが限られていても絶対に避けてください。
排熱スペースを確保できる場所を選ぶことが、PC性能維持の最低条件です。
机下|ペット飼育中はNG!抜け毛とケーブル噛みに要注意
ペットを飼育している場合、机の下設置は絶対に避けるべきです。
ペットの抜け毛が大量にPC内部に侵入し、冷却効率が激減します。特に換毛期は、数日でファンフィルターが毛だらけになることもあります。
さらに深刻なのが、ケーブルを噛まれるリスクです。
電源ケーブルやDisplayPortケーブルを噛まれると、断線やショートで高額な修理費用が発生します。
最悪の場合、ペットが感電する危険性もあります。
ペットがPC本体に尿をかけてしまう事故も報告されています。
ペット飼育者は必ず机の上に設置するか、ペットが入れない扉付きラックを使用しましょう。
NG場所を理解したところで、次は設置時の重要ポイントについて解説します。
ゲーミングPC設置時の重要ポイント6つ
設置場所を決めた後も、具体的な配置方法やチェックポイントを押さえる必要があります。
これらのポイントを守ることで、PC性能を最大限に引き出し、長期的な安定動作を実現できます。
排熱効率を最優先に風通しの良い場所を選ぶ
どの設置場所を選ぶ場合でも、排熱効率が最も重要です。
吸気口・排気口が遮られない場所を選び、PC周囲に十分な空気の流れを確保しましょう。
エアコンの風が直接当たる場所は避けてください。急激な温度変化は結露やパーツへの負担を増やします。
高負荷ゲームやオーバークロックを行う人は、排熱効率を最優先に設置場所を決めるべきです。
性能と寿命を維持するために、妥協しないことが重要です。
安定した場所に設置して地震や衝撃から守る
平らで安定した場所にゲーミングPCを設置し、転倒・落下リスクを最小化しましょう。
少し身体が当たっただけで動いてしまうような場所は避けてください。
机の上に設置する場合は、耐震ジェルマットや滑り止めシートの使用が必須です。
地震大国の日本では、転倒対策を怠ると高額な損害につながる可能性があります。
机の下であれば地震時の安定性は高いですが、足や椅子でぶつけないよう配置に注意しましょう。
安全性を確保することは、長期的なPC保護の基本です。
室温管理も重要で夏場は適切な温度を維持する
室温管理もPC性能維持に不可欠です。
排熱効率が良くても、室温が高いとPC内部温度も上昇してしまいます。
夏場は特に室温管理を意識し、必要に応じてエアコンを使用しましょう。
扇風機やサーキュレーターで空気を循環させるだけでも、室温とPC温度を下げる効果があります。
窓を開けて換気するのも有効です。
PC温度監視ソフトで定期的にCPU・GPU温度をチェックし、異常な高温が続く場合は室温管理を見直しましょう。
適切な環境温度を維持することが、安定したゲームプレイの鍵となります。
壁や家具から十分離して吸気・排気口を確保
壁や家具から十分な距離を確保し、吸気・排気のスペースを作りましょう。
密着させると排熱効率が大幅に低下し、PC温度が上昇します。
特に背面排気のケースは、壁から十分離す必要があります。
側面吸気の場合も、横側にスペースが必要です。四方に余裕を持たせることで、空気の流れを妨げずに排熱できます。
棚やラックに設置する場合も、PC周囲にクリアランスを確保してください。
密閉空間での使用は、熱による性能低下や故障の原因になります。
PCケースサイズで置き場所を選ぶ
PCケースのサイズによって、最適な設置場所が変わります。
ミニタワーやミドルタワーは比較的コンパクトで、机の上でも設置しやすいサイズです。
フルタワーは大型で重量もあるため、机の下または専用ラックが安全です。
重いPCを机の上に置くと、デスクの耐荷重を超えたり、地震時の転倒リスクが高まります。
自分のPCケースサイズと重量を確認し、環境に合った設置場所を選びましょう。無理に机の上に置こうとせず、安全性を優先することが重要です。
I/Oパネルの位置を確認して使いやすい配置にする
I/Oパネル(USB・オーディオ端子)の位置を確認し、アクセスしやすい配置にしましょう。
前面I/Oがあるケースは、机の上または手が届きやすい位置が便利です。
背面I/Oのみのケースで机の下に設置する場合、USBハブをデスク上に配置して対応できます。
ヘッドセットやUSBメモリを頻繁に使う人は、I/Oパネルへのアクセス性を重視しましょう。
置き場所がない時の解決策4つ
部屋が狭くて置き場所がないと悩んでいる人も、諦める必要はありません。
工夫次第で最適な環境を構築できます。ここでは予算や環境に応じた4つの解決策を紹介します。
CPUスタンドで床から浮かせてホコリ対策
CPUスタンドを使えば、床から10~20cm浮かせてホコリ対策ができます。
床直置きと比べて、ホコリの吸い込みが大幅に減少し、排熱効率も向上します。
キャスター付きのモデルなら移動も楽で、掃除やメンテナンスの際に便利です。
耐荷重を確認し、自分のPCの重量に対応したものを選びましょう。
最も手軽で効果的な解決策として、多くのゲーマーに利用されています。
スペースがない人は、まずCPUスタンドの導入を検討してみてください。
すのこは安価で排熱・防塵効果が得られる
ホームセンターや100円ショップのすのこでも、床から浮かせる効果が得られます。非常に安価で手に入り、予算を抑えたい人に最適な選択肢です。
床から数cm浮かせるだけでも、ホコリ対策と排熱効率の改善が期待できます。
ただし、耐荷重を確認し、PCの重量に耐えられる丈夫なすのこを選ぶことが重要です。
DIY感覚でコスパ良く手軽に試せるため、とりあえず対策したい人にもおすすめです。
防塵ファンフィルターでホコリの侵入を軽減
防塵ファンフィルターを吸気口に取り付けることで、設置場所を変えずにホコリ対策が可能です。
ホコリの吸い込みを大幅に減らし、PC内部の清潔さを維持できます。
机の下から動かせない人や、現在の配置を変えたくない人に有効な対策です。
定期的なフィルター清掃は必要ですが、PC内部を掃除するより遥かに簡単です。
複数のフィルターを用意しておけば、交換しながら使うことでメンテナンスの手間を分散できます。
ゲーミングノートPCなら冷却スタンドで熱対策
ゲーミングノートPCを使用している場合、冷却スタンドで排熱効率を大幅に改善できます。
底面から吸気するノートPCの排熱を強化し、CPU・GPU温度を下げる効果があります。
ファン付きで角度調整可能なモデルがおすすめです。
冷却性能だけでなく、タイピング姿勢も改善され、長時間のゲームプレイが快適になります。
ノートPC使用者で熱問題に悩んでいる人は、冷却スタンドの導入を検討しましょう。

ゲーミングPC置き方のよくある質問
ゲーミングPC設置に関して、多くの人が抱く疑問に答えます。これらを押さえることで、より最適な環境を構築できます。
横置きにしても大丈夫?
ケースが横置き対応なら問題ありませんが、縦置き専用ケースを横置きすると排熱効率が低下します。
マニュアルや製品仕様で横置き対応を必ず確認しましょう。
横置きのメリットは、高さが抑えられて圧迫感が減ることです。
光学ドライブがある場合は、ディスクの出し入れに支障がないか確認してください。
対応していないケースを無理に横置きすると、冷却効率の悪化やパーツへの負担増加につながります。

左置きと右置きはどちらがおすすめ?
利き手や配線の取り回しを考慮して決めるのがベストです。
右利きの場合、PCを左に置くとマウススペースを広く確保しやすくなります。
重要な判断基準は、I/Oパネルの位置、配線の取り回し、排熱口の向きです。
実際に配置してみて、使い勝手を試してから決めると失敗が少なくなります。
正解はありませんので、自分の環境と使用スタイルに合わせて柔軟に決めましょう。
排熱性を高めるにはどうすればいい?
複数の対策を組み合わせることで、排熱性を大幅に改善できます。
まず壁・家具から十分な距離を確保し、PC周囲の空気の流れを良くしましょう。
夏場はエアコンで室温を下げることが最も効果的です。
サーキュレーターで空気を循環させるのも有効です。PC内部の定期的な清掃も忘れずに行いましょう。
本格的に冷却性能を向上させたい場合は、ケースファンの追加や、高性能CPUクーラーへの交換を検討してください。
できる対策から順次実施し、PC温度を監視しながら効果を確認しましょう。
まとめ
ゲーミングPCの置き場所は、あなたの部屋の広さ、デスク環境、PCケースサイズを総合的に判断して決めましょう
スペースがない場合は、CPUスタンドやすのこで床から浮かせるだけでも効果があります。
防塵フィルターの活用も有効です。できる対策から始めて、快適なゲーミング環境を構築してください。
最も重要なのは、窓際やモニター裏などのNG場所を避け、十分な排熱スペースを確保することです。
適切な設置場所と対策で、ゲーミングPCの性能を最大限に引き出し、長く快適にゲームを楽しみましょう。




